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2023年岸田総理の訪米で2+2会議が行われ、反撃能力の面でも日米が連携して作戦が行えるよう協議が進んだそうだある。ウクライナ戦線はドネスクのバフムート戦線でロシア軍の攻勢があり、その他の地域は膠着状態、長期戦は必須の状態。中国は国内9億近いコロナ感染者が出て医療体制はひっ迫模様だが、相変わらず台湾に対する圧力は強めるばかりで、多数のJ-16(ロシアのSu-30MKI相当)が海峡を脅かしている。プーチン政権が瓦解してロシアが敗北でもしない限り、世界情勢は戦乱の方向に何時動いてもおかしくない状態である。第一次大戦前も第二次大戦前も今と同じ、各国が戦争をしようと充分な準備をして始まった大戦争ではなく、権威主義国家の小さな動きを軽く見過ごしたことから、大戦争への大きな潮流に呑みこまれていったのだ。今回がそうならないとも限らない、其の為 あらゆる可能性を予測しながら、権威主義国家の安易な戦争への誘惑を抑止して行かねばならない。「抑止」とは、叩いたら手酷く叩き返されると言う脅威を相手に抱かせることである。筋力があり強そうな子は苛めに遭いにくい。
 今回の2+2で米軍と連携して、弾薬庫を共有して整備したり、敵の情報を交換しながら、互いの長距離ミサイルで中国本土のターゲットを狙えるのは、相手にとっても恐怖となる。3000Kmの射程を持つミサイルを将来保有するという事は軍事基地だけでなく、原発や三峡ダムもターゲットにされると思わせる効果もあり、中国にとっては脅威である。いざ戦争になれば、お互い原発だけはやめましょう・・なんて夢物語だ。プーチンが正にウクライナに対し行っている原発の攻撃や占拠と電力施設へのミサイル攻撃で一目瞭然である。相手国に戦争の誘惑を抱かせない抑止力強化こそが、今必要である。北日本の抑止力の1つ、35th FWの2023年1月の訓練光景をお届けしたい。(2023年1月 記)
↑ 1月9日午前中に三沢基地R/W10で次々に離陸する35th FWのF-16C/D。今回三沢基地での撮影の目的は、雪情景の中でのタキシングとスノー・リフレクション効果を狙った着陸シーンである。そして、この航空団にも現れたプチ・ステルス塗装”Have Black V”のF-16Dであった。所謂「ダーク・バイパー」と言われる塗装で、アメリカ本国の州空軍部隊の多くが既にこの塗装に変更され、アジア地区でもオーサン基地の51st FWが変更中である。いよいよ35th FWでもWW-844が最初の1機として再塗装されている。↑ WW-423の増装タンクが正に”Have Black V”仕様である。
↑ 1月9日午前中だけで2回のフライトをした”Have Black V”のWW-844(F-16D)。お判りの通り、手前の1機だけが暗い塗装である。でもRCS値(レーダー反射値)が15%ぐらい落ちるそうなので、プチ・ステルス効果を期待できる。午前中はVAQ-131のタキシングを狙ってターミナルから離れる事が出来なかったが、飛びそうな様子もないので、この↑一陣が離陸したら、着陸ポイントへ移動である。
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↑ 着陸するダークバイパー。1機だけだとマニアからも貴重品扱いを受けるが、全てこの塗装となってしまうと現行の塗装が懐かしくなること間違いナシ。今の内に撮っておかねばいけません・・・しかし、↑のように3本の増装タンクは通常塗装だと効果は期待できないと思う。キャノピーも通常の物のようだが、本来のステルス効果を出すためには、キャノピーガラスの酸化インジウム錫膜を貼ったものに変更されるはずである。
Wings
真冬の三沢基地での撮影は寒さと安定しない天候との戦いとなるが、雪化粧がもたらす北国らしい景観と雪で反射した光が機体の下腹部まで照らすリフレクション効果などが、他の季節では得られない利点である。とは言えターミナルから撮れる情景については、似たようなものが多くなるため、今回はトリミング等を行って異なるカットで並べてみようと思う。
↑ 2022年の同一ポジションでの私の写真と比べていただければ、雪の反射効果がお分かりになると思う。但しR/W10の着陸コースには雑林も有る為、場所によっては下面が暗くなってしまう。雪の有る平原の上だけが反射を期待できるが、冬は太陽の位置が低いので時間帯も重要な要素となる。
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